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デジモンタケヒカ二次小説
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cup 小さい胸の育て方

2018.07.19 Thu
※この先R15くらいです







「タケルくん、今日うちに来ない?」

 裾を控えめに引っ張りながら、脈絡なくヒカリちゃんが突然誘ってきた。
 潤んだ目に少し上気した頬。目を合わせると気まずそうに逸らす。

「今日、両親もお兄ちゃんも遅いの。だから……」

 これはまさか……!! 一緒に大人の階段をのぼりたいというお誘いか!?
 僕たちも思春期だし、そういうことに興味がないわけじゃないっていうか、むしろ興味津々というか……
 ……いやいや、何考えてんだ! 僕たちまだ付き合ってもいないのにそんなことある訳ないじゃないか。いや、でも僕がずっとヒカリちゃんのことが好きなようにヒカリちゃんも僕のこと好きだからこそのお誘いか!?
 初めてのときは色々と準備してロマンチックにムード満点の中でって思ってたけど、据え膳食わぬは男の恥って言うし、ヒカリちゃんが望むなら男として応えないと……!!

「だ、大丈夫だよ。予定ないし……」

 ガツガツした男と思われないように平静を装って返事をする。
 格好つけて髪をかきあげたりなんかしてみたけど、これでクールな男っぽく彼女の目に映っただろうか。お兄ちゃんは普段どうしてるのかもっとよく観察しておけばよかった。

「じゃ、じゃあ放課後ね」

 視線をあげたヒカリちゃんと目が合う。一瞬で顔を真っ赤にしてヒカリちゃんは走り去っていった。
 ……これは、本当に本当かもしれない。今日が僕達の大人記念日となりそうだ。
 遠ざかるヒカリちゃんの後ろ姿を見つめる僕の喉が自然と鳴る。はっと気づいてトイレへと駆け込み、何度も入念に手を洗った。


 放課後、約束通りヒカリちゃんの家に行くためにヒカリちゃんと並んで歩いて帰った。
 これからのことに緊張してるのかヒカリちゃんは無言で目線を下げて歩く。女の子の方が痛みを伴うし意味が重いって聞いてるから心の整理も必要だろう。僕も無理やり話しかけずに彼女の歩幅にあわせて歩く。
 伸ばせばすぐに届く小さな手を見て、僕たちもう両想いなんだから手をつないでもいいかな、それ以上のことをこれからしようとしてるんだからいいよね、とグズグズ悩んでいる間にヒカリちゃんの家に着いてしまった。

「あがって……」
「お邪魔します」

 ヒカリちゃんの家に来たことは何度もあるのに、初めて訪れた場所のように緊張する。ヒカリちゃんの言葉通り、家には誰もいなかった。

「私の部屋でいいよね?」
「もちろん!」

 今のはがっつきすぎたかもしれない。誤魔化すように咳払いをする僕には構わず、ヒカリちゃんは僕を自分の部屋へと案内した。
 ヒカリちゃんの部屋は前に見たときと同じくピンクと白の女の子らしい部屋で、隅には整えられたベッドがある。僕たちはこれからあの上で乱れるのだ。ゴクリと鳴る喉にヒカリちゃんが振り向いた。

「喉、乾いたよね! 私ったら気づかなくて! 今、飲み物持ってくるから……!!」

 わざとらしい笑顔を浮かべて部屋から出ていこうとするヒカリちゃんの腕を掴む。

「飲み物より先に、ヒカリちゃんがいい」

 これはかなりがっついてる。でも、もう我慢できそうにない。ヒカリちゃんに早く触れたい。僕の知らないヒカリちゃんを知りたい。

「僕はっ……!!」
「あのねっ……!!」

 体を重ねる前に気持ちを言葉にしておきたい。告白を口にしようとした僕に、ヒカリちゃんの声が重なった。
 用件をお互いに譲り合って、ヒカリちゃんが先に折れる。ヒカリちゃんは何度か口にしようとしてるうちに頬が赤くなり瞳が潤んだ。

「…………て……いの……」

 ヒカリちゃんの声が小さすぎて聞き取れない。耳を近づけて聞き返す僕に、ヒカリちゃんは一息に叫んだ。

「タケルくんにおっぱい揉んでほしいの!!」

 え、あ、うん。揉むよ? そりゃ揉むさ。というかそれ以上のこともしようと……あれ? 今日ってそういうお誘いじゃなかった?? でも、今ヒカリちゃん、おっぱい揉んでって言った!?
 盛大な勘違いと、ヒカリちゃんから告げられた衝撃の言葉に頭が大混乱に陥る。顔から火が出るって表現がぴったりなほど顔が熱い。
 ヒカリちゃんは、一度口に出してしまったら後は進むしかないとばかりに言葉を続けた。

「揉むと大きくなるって聞いたの! でも自分で揉むの恥ずかしいし、こんなこと誰にも頼めないからタケルくんに揉んでほしいの!!」

 僕を信頼してのことだろうけど、もしかして男と思われてない?
 混乱しすぎて言葉をなくした僕の手を掴み、ヒカリちゃんが上目遣いで僕を見る。

「お願い……」
「……はい」

 僕の口から出たのは、実に欲望に忠実なイエスだった。


「むこう向いてて……」

 言われるままにヒカリちゃんに背を向ける。制服を脱ぐ衣擦れの音がやけに耳に響く。
 ヒカリちゃんが僕にこんなことを頼む意図がわからなくて頭はまだぐるぐると悩んでいるけれども、欲望には抗えず体はヒカリちゃんの言葉に素直に従っていた。

「いいよ……」

 一度深呼吸をして振り返る。そこにはセーラーの上だけ脱いだブラジャー姿のヒカリちゃんがいた。
 淡いピンクのブラジャーを両手で隠し、恥ずかしいのか目線は僕に合わせない。

「……いいの?」
「うん……」

 短い問いかけに短く返し、ヒカリちゃんの腕が降ろされる。そこには布に包まれた発展途上の小さなふくらみが二つあった。
 ゆっくりを手を伸ばし、壊れ物を扱うかのように慎重に触れる。指先に柔らかい感触が伝わってきて、ヒカリちゃんが小さく息を吐いた。
 指先の柔らかさを確かめるように手を動かす。僕の触れているものはとても柔らかくて、でも弾力があって、もっとその質感を確かめたいのに、間に挟まれた布と胸のふりをした偽物がとても邪魔だった。

「どう?」
「うん……」
「効果ありそう?」
「……あんまり」

 ヒカリちゃんも布の上からじゃ効果を実感できないみたいだ。けど、ブラジャー外してと僕からは言いづらい。
 どうしたものかと、止まらない指をそのままに思案していると、ヒカリちゃんがちょっと待っててと立ち上がった。
 指先にあった柔らかさと吸い込まれるような白い肌が消えたことに不満を覚えつつ待っていると、ヒカリちゃんが何かを手に持って帰ってきた。

「お兄ちゃんの部屋からアイマスク借りてきた」
「アイマスク?」
「うん……。やっぱり直接のほうが効果出ると思うの。だから……タケルくんそれ着けてくれる?」

 そういうことか。ヒカリちゃんがブラジャーを取るから、僕にアイマスクで視界を隠しておいてほしいってことね。
 ヒカリちゃんの胸を見られないのは残念だけど、あの柔らかさを全部味わえるのなら断る理由はない。
 アイマスクを受け取り身に着ける。闇の中で何かが落ちた小さな音がした。

「タケルくん、手を出して」

 僕が胸の形に準備した手をヒカリちゃんが導く。何も邪魔をするものなく、ヒカリちゃんのふくらみは僕の手の中にすっぽりと納まった。
 もう片方の手も同じように導かれ、両手の中にヒカリちゃんのふくらみが入る。僕の手より少しだけ小さいそれをゆっくりと揉みだした。
 さっきとは比べ物にならないくらい柔らかさと質量が伝わってくる。そして、胸の尖端が僕の手のひらをくすぐって刺激する。
 わざと硬い箇所をするように動かすと、視界が無くてもよくわかるほど、ヒカリちゃんの体が大きく跳ねた。ここ弱いんだ!

「…ふっ……タケルくん、真面目にやって」

 ヒカリちゃんの体が跳ねる様子が伝わってくるのが楽しくて何度も繰り返していると、少し甘くなった声でヒカリちゃんに抗議される。
 スケベ心を丸出しにして、彼女に嫌われたら本末転倒だ。残念だけど、真面目に胸を揉むことにした。

「どう?効果ありそう?」
「……わかんない」
「最初より柔らかくなった気がする」
「じゃあ、効果あるのかも」

 あー……目隠しして揉むしかできないなんて残念だ。この素晴らしい柔らかさを視覚でも確かめたい。僕の手の動きにあわせて形が変わる様を見てみたい。それに、手のひらの中で硬さを増した小さな頂の色を確かめて吸い付いてみたい。
 よこしまなことを考えていたら、いつのまにか指がそこに移動していたずらをはじめていた。

「……あっ…………」

 いま! いま、ヒカリちゃん喘いだ!? ヤバい! もう一度聞きたい! もっと聞きたい!!
 指の動きを早くすると、ヒカリちゃんが快感に身をよじっているのが伝わってくる。欲望に背中を押されて顔を近づけると甘い香りが下半身を刺激した。

「タ、タケルくんっ、もういい、もういいからぁっ……!!」

 彼女の肌を舐めようとした直前でヒカリちゃんに制止される。
 ちぇっと未練がましくヒカリちゃんから離れて、アイマスクを外すと眩しい視界の中に彼女の胸が飛び込んできた。

「きゃあ!!」
「ごめん!!」

 そうだ! なんでアイマスクしてたかって、ヒカリちゃんが僕に見られたくないからじゃないか。すっかり忘れてた!!
 慌ててヒカリちゃんに背を向ける。ヒカリちゃんは着替えてる最中ずっと「バカッ! バカッ!」と僕を罵っていた。いくらでも言っていいよ。彼女の色を確認できたことに比べたら安い代償だ。
 ヒカリちゃんに背を向けてるのをいいことに、ニヤニヤとだらしなく頬を緩めていると、着替え終わったヒカリちゃんが僕に声をかけた。
 見慣れた制服姿にかなりがっかりしてる自分がいた。

「タケルくんのバカッ!!」

 まだ怒りが解けてなかったヒカリちゃんに誠意をもって何度も頭を下げると、次からは気を付けてよねと返される。
 “次”があるんだ。理性を失って結構やらかしちゃったと思うんだけど、ヒカリちゃんの中では次があるんだ。
 ヒカリちゃんの発言に気をよくして距離を詰めると、ヒカリちゃんはちょっとたじろいだ。

「そもそも、なんでこんなこと頼もうと思ったの?」
「だって、胸が小さいの嫌なんだもん」

 聞くタイミングを逃して今更ながらにした質問に、ヒカリちゃんは唇を尖らせる。
 男のアレと同じように、女の子は小さいとコンプレックスを感じるのだろうか。
 確かにヒカリちゃんの胸は大きくはなかったけど育てがいがあるというか、ちらっと見た裸の胸は形がよくて僕好みだった。

「男の子は大きいほうがいいんでしょ?」
「全員が全員大きいほうがいいわけじゃないよ」
「でも、タケルくんは大きいほうがいいって言ってたって聞いたよ?」

 そういえば、この前どっち派か聞かれて適当に答えた気がする。大きいほうがいいって言っとけば余計な詮索されないって理由だけで。

「あれは適当に答えただけだから。僕はヒカリちゃんならどんな大きさでも……」
「え?」
「え?」

 僕いま何を口走った……? 確か、ヒカリちゃんならどんな大きさでもいいって……
 うわー!! 最低最悪な告白をしてしまった!! どのおっぱいでも好きって、どんな告白だよ!!
 ヒカリちゃんの顔がみるみる赤くなる。最低の告白の意味が通じてしまったらしい。
 さっきの無しとも言えなくなってしまい、やけくそでヒカリちゃんの手をとった。

「僕は、ヒカリちゃんのおっぱいならどんな大きさでも好きだから」

 畳みかけてどうする!! 

「じゃなくて! いや、あってるんだけど……!! 言いたいことはそうじゃなくて!!」
「ふふっ。ちゃんとわかったよ」
「ヒカリちゃん……」
「私もタケルくんが好き。タケルくんが巨乳好きじゃなくてよかった」

 情けなくしおれる僕にヒカリちゃんが微笑みかける。
 何だかいたたまれなくなってヒカリちゃんをぎゅっと抱きしめた。

「こんな風に告白するつもりじゃなかったんだよ……」
「私こそ、変なこと頼んでごめんね」
「変じゃないよ! すごく良かっ……」

 駄目だ。色々と予想外すぎて、口を開けば開くほど変態になってる気がする。もう黙ってたほうがいい。 
 言葉の代わりにヒカリちゃんを抱きしめる腕に力を込めた。

「……もうちょっと大きくなりたいんだ。タケルくん、手伝ってくれる?」
「もちろん!!」

 食い気味で返した返事に、ヒカリちゃんが笑いをもらす。
 最初は控えめだった笑い声は、ツボにはいったのか徐々に大きくなっていった。

「あーおかしい! タケルくんったら素直なんだもん!」

 僕を変態みたいに言わないでほしい。
 ヒカリちゃんに僕が本当は紳士的で情熱的な男なのだということを教えてあげようと目を合わす。

「胸だけじゃなくて全身可愛がってあげるから」
「……よろしくお願いします」

 いまいち格好付かないセリフを吐きながら、顔だけは格好つけてみせる。
 ヒカリちゃんは神妙に頷き、二人の唇が重なった。