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デジモンタケヒカ二次小説
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cup bikini

2018.07.10 Tue
※この先下ネタ多いので嫌いな方は注意!!











「夏といったら海でしょー!!」

 ミミさんのこの一言で僕らは海水浴に来た。
 夏の日差しは苦手だし、自慢じゃないけどしょっちゅう逆ナンされてめんどくさいから海は正直好きじゃない。だけど、ヒカリちゃんが空さんミミさんと新しい水着を買いに行くって言うから、ついついOKしてしまった。
 決して下心がある訳じゃないよ? ヒカリちゃんをナンパから守るって大事な役目があるからね。それに光子郎さんは言うまでもなく、お兄ちゃんも太一さんもミミさんの押しの強さには勝てずになんだかんだ言ってても結局来るんだから、僕だけ断っても仕方ない。
 こうして受験勉強に忙しい丈さんを除いた僕たち7人は海へとやってきた。

「おっまたせー!!」

 すぐ着替え終わる男と違って、女の子の準備は時間がかかる。ヒカリちゃん達を待ってる間に何人もの女の人から逆ナンされて、めんどくさかったから適当にお兄ちゃんに押し付けつつ待っていた僕らの元にヒカリちゃん達三人がようやくやってきた。
 
「おぉー!!」
「わぁー!!」

 僕と太一さんだけが素直に歓声をあげる。お兄ちゃんも光子郎さんも顔を赤くするくらいなら感想を言えばいいのに。まったく、むっつりで困っちゃうよね。
 空さんは下がショートパンツのビキニタイプの水着。全体的にスポーティーなデザインで、胸を隠す布の面積も大きめなのが空さんらしい。脚線美が映えててよく似合ってる。
 ミミさんは攻めの紐ビキニ。露出の高い水着を堂々と着こなせるのが流石ミミさん。ちらりと光子郎さんを見ると、何かブツブツと言いながら一心不乱にパソコンを叩いていた。海にパソコンは色々と危ないんじゃないかなぁ。
 そして、肝心のヒカリちゃんは、空さんの後ろに隠れて何やらモジモジとしている。パーカーのチャックを上から下までびっちり閉じていて、どんな水着を着ているのかは分からないけど、パーカーの裾から延びる日に焼けてない白い足に自然と目が行き、ごくりと喉が鳴った。

「ほら、ヒカリちゃん! せっかく新しい水着なんだから!」
「私、日に焼けたくないからこのままで……」
「何言ってるの! 海に来たんだから日焼けしてナンボでしょ!」
「や、やめ……」

 ミミさんと格闘すること少し、ヒカリちゃんのパーカーが無理やり脱がされる。そこに現れたのはミミさんと色違いの紐ビキニを身に着けたヒカリちゃんの姿だった。

「じゃじゃーん! 二人でお揃いにしたの! 本当は空さんと三人でお揃いにしたかったんだけどなぁ?」
「私は無理。そんなにスタイルもよくないし」
「この脚線美を持っていて、スタイルがよくないだぁ~!?」

 空さんとミミさんがなんかしてる気配はあるけど、僕の目はヒカリちゃんに釘付けになってそれどころじゃない。
 恥じらい所在なさげに腕を触っているせいで、胸が寄せられ谷間がより強調される。少なめの布から溢れる白い胸はいかにも柔らかそうで、その感触を僕に想像させる。
 力を入れて抱きしめたら折れてしまいそうな細くくびれた腰は、手を伸ばしてその美しいカーブを確かめさせようと僕を誘う。
 ぺたんこのお腹にある可愛いおへそに、今すぐ顔を埋めて舐めてみたいと妄想をかきたてられ、白くスラリと伸びた足を撫でまわし、より一層白い内ももに僕のものだという証をつけられたなら、僕は他に何もいらないぐらい幸せだろう。

 ヒカリちゃんを頭の中で組み敷くまでの時間、約一秒。
 危ない方向へと進み始める前に、力いっぱい頭をはたかれて僕の妄想は霧散した。

「お前、ヒカリのこと見すぎ」
「そ、そんなに見てないですよ!」

 太一さんに睨まれて、慌てて自分の様子を確認する。下半身は……うん、ギリギリ許容範囲。鼻血は、出てない。
 奇跡的に変態にならずに済んだ自分の精神力に感謝だ。普段からどうも無防備なヒカリちゃんに耐えてきてよかった。
 心の中で自分の忍耐力に感謝を繰り返す僕に、ヒカリちゃんが一歩近づいた。

「タケルくん、この水着、どうかな?」

 今度こそ鼻血が出たかと思った。慌てて口を押さえたけど、鼻血が出た気配はない。でも、興奮しすぎて今にも出そうだ。
 そして下半身、息子がヤバい。少しでも気を抜いたら起つ。そりゃもうフルボッキだ。大勢の人前でフルボッキする変態の出来上がりだ。
 情けなくもヒカリちゃんを直視できず、顔を背けながら答える。

「……すごく可愛いよ。似合ってる」
「!!」

 僕の言葉にヒカリちゃんがどんな反応なのか気になって、チラリとヒカリちゃんを見ると、ヒカリちゃんは、大輪の花が咲いたというのがピッタリくるほど満面の笑みで微笑んだ。
 ……下半身が限界だ!!

 「海、行ってくる」

 早足で前かがみ気味に海へと向かう。遠くからちゃんと準備運動しろよと笑う太一さんの声が聞こえけど、それどころじゃないんで聞かなかったことにします。
 海は期待したほど冷たくなくて生ぬるかったけど、少し泳いでいる間に僕の息子も落ち着いた。
 ひと安心したところで、僕を追って海にきたヒカリちゃんが合流した。

「タケルくん、大丈夫?」

 きっとヒカリちゃんは僕が何を考えているかなんて想像もつかないだろう。手を動かしたら触れそうな距離で波に浮かぶヒカリちゃんの胸の質量を確かめたいと思ってるなんて。

「大丈夫だよ」

 ヒカリちゃんの谷間に吸い込まれる視線を無理やりあげて微笑む。ヒカリちゃんは目に見えてほっとした表情を浮かべた。

「どうしたの?」
「タケルくん、怒ったように海に行っちゃったから、私なにかしちゃったかなって……」

 もちろん僕は怒っていた訳じゃない。ただ、変態にならないよう精一杯だっただけだ。
 しゅんとしおれるヒカリちゃんが可愛いけど、ほんとのことなんて言えるわけがない。どうしようか目を泳がせていると、ヒカリちゃんがつかまっている浮き輪が目に入った。
 ペロリと唇を舐め、浮き輪を思いっきり引っ張る。ヒカリちゃんも波を割りながら一緒に引っ張られてくる。繰り返せば繰り返すほど楽しそうに笑い声と歓声をあげた。

「僕が怒ってたわけじゃないってわかった?」
「うん! ね、もう一回お願い!」

 これ腕の力を使うからちょっと大変なんだけど、かわいいおねだりには逆らえないよね。
 僕とヒカリちゃんは二人で海で遊びだしたのだった。

 ――そして事件は起きた。


 「きゃっ!!」

 高波が僕とヒカリちゃんを飲み込んで消えていった後だった。それまで元気いっぱいだったヒカリちゃんが突然動きを止め、僕を涙声で呼んだ。
 なんだろうと近づいてすぐにわかった。片手を浮き輪に、もう片方の手を胸に当ててヒカリちゃんが涙ぐんでいる。
 その胸にはあるはずの水着が無い! 上下紐だけで止められた頼りない水着が、波にさらわれてしまっている!

「僕、探してくるから!」
「待って、行かないで!!」

 咄嗟にヒカリちゃんから離れようとした僕をヒカリちゃんが呼び止める。
 そりゃそうだ。水着が無い状態で一人にされるなんて心細いことこの上ないだろう。それにこの状態じゃ他の男が寄ってきて危険だ。
 真っ先に保身を考えてしまった自分の愚かさを嘆きつつ、ヒカリちゃんの胸が周りから見えないようできるだけ近づいて壁になる。もちろん、紳士として視線は逸らして。ヒカリちゃんの手の間からピンク色が見えた気が……見てない見てない。僕は紳士だ。
 
「どうしよう……」
「きっと遠くまで流されてはないよ。水着を探すためにも、とりあえずこのままみんなのところに合流しよう」
「え? む、無理……」
「だ、大丈夫だよ。隠しながらでも泳げるって」
「泳ぐの得意じゃない……」

 うん。だからヒカリちゃんは浮き輪使ってたんだもんね。
 どうしたらヒカリちゃんの胸を隠しつつ、ヒカリちゃんをみんなのところへ運べるか。すぐに妙案が浮かんだけど、あまりに僕の下心が満載すぎて言うのにちょっと躊躇してしまう。
 でも、このまま向き合って密着してると僕の息子がヒカリちゃんに悪さをしそうなんだよね。それよりはマシだろうと自分を納得させて、努めて紳士的に聞こえるよう、なんでもない風を装って提案した。

「僕の背中につかまったらいいよ。そのままヒカリちゃんをみんなのところまで運ぶから」
「……いいの?」
「僕は泳ぎが得意だから問題ないよ。ヒカリちゃんの浮き輪もあるし、どんなにしがみつかれても溺れないよ」
「タケルくん……!!」

 ヒカリちゃんが感動してくれている。よかった、僕の下心は1ミリもバレてないようだ。

「じゃあこのまま後ろ向くから、ヒカリちゃんの好きなようにつかまって」
「うん!」

 できる限りヒカリちゃんに近づいて後ろを向く。僕が背中を向けた途端、ヒカリちゃんの腕が僕の胸にまわり背中に二つの柔らかい感触が伝わってきた。
 あまりの衝撃に溺れそうになるところを浮き輪をつかんでしのぐ。
 体を動かすたびに形を変え僕の背中を柔らかく撫でるそれをもっと味わいたくて、わざと大きく肩甲骨を動かすと二つのふくらみの中には柔らかさだけではなく程よい弾力があった。
 どれだけヒカリちゃんが必死にしがみついても、泳げばどうしても海水が僕らの間を割って入る。少しでも隙間ができるたびに、ヒカリちゃんはぎゅっと僕に胸を押し付けてその柔らかさを味あわせてくれる。ヒカリちゃんを気遣うふりをして、わざと遠回りにみんなの元へと合流した。

「ヒカリちゃんの水着流されちゃったの!?」

 一番最初に反応したのはミミさんだった。空さんは僕らの話を聞いて少し遠くにいたお兄ちゃんと太一さんを大声で呼んだ。

「今、太一たち呼んだから、ヒカリちゃんはミミちゃんにつかまりなおしてくれる? ミミちゃん、浮き輪があればしばらく二人でも浮いてられるわよね?」
「はーい! 任せて!!」
「タケル君はヒカリちゃんの水着探してきて。多分流された付近か、もしかしたらライフセーバーの人に届けられてるかもしれない」
「わかりました」
「私は、水着が見つからなかったときのために光子郎君のところまで戻って何かいいものがないか探してくるから」

 さすが空さん、テキパキと僕らに的確な指示を出していく。少しして合流したお兄ちゃんたちにも。

「ヒカリちゃんの水着流されちゃったのよ」
「ヒカリ大丈夫か!?」
「大丈夫じゃないから太一たちも呼んだの。ヒカリちゃんはミミちゃんの背中に移ってもらうから、私が何か代わりのを持ってくるかタケル君がヒカリちゃんの水着を見つけるまで、二人にはミミちゃんとヒカリちゃんに変な人が近づいてこないよう守っててほしいの」
「おう!」
「わかった」
「じゃあヒカリちゃん、ミミちゃんの背中に移ってくれる?」
「……はい」

 どうぞと背中を見せるミミさんに、ヒカリちゃんはなかなか僕の背中から離れようとしない。空さんがはっと気づいた顔をして叫んだ。

「男は後ろ向いてなさーい!!」


 ヒカリちゃんの移動も無事終わり、僕の背中からパラダイスが消えてしまった。とはいえ、何度も押し付けられたあの柔らかさは忘れられようもない。
 しかし反芻している場合じゃない。まだ使命がある。完全に起ちあがりきってしまった息子をなだめつつヒカリちゃんの水着を探すという使命が。
 一度ひとりにならなければ、クールダウンできずに変態として砂浜にあがらなければならなかった。多分、空さんはその辺のことまで考えて僕をヒカリちゃんから離して、単独行動をさせてくれたのだろう。
 いつもながら空さんの洞察力と愛情には頭が下がる。世話好きが過ぎて変な男(兄)に引っかからなきゃいいけど。
 ……え? お兄ちゃんのことは好きだよ。でも、空さんだとお兄ちゃんを甘やかしすぎる気がするんだよね。まぁ、これは今はどうでもいいか。

 ヒカリちゃんの水着が流された付近では見つからなくて、息子も落ち着いたから浜辺に上がり、ライフセーバーや海の家に水着の落し物が無いか聞いて回った。三人目くらいで落としものが届いていると教えてくれて、ヒカリちゃんの紐ビキニを無事回収できたのだった。
 しかしこれ、見れば見るほど布が小さいし、こんな細い紐で水着が外れない方が無理だと思う。ミミさんとお揃いって言ってたけど、今日限りで封印してもらおう。

 みんなのところに戻ると、ヒカリちゃんは応急処置で胸にタオルを巻いていた。このまま岸に上がって着替えることもできたはずなのに、僕が必ず水着を見つけてくるはずだからと待っていてくれたらしい。
 ヒカリちゃんの篤い信頼とそれに応えられたことにじんと感動しつつ、男三人でヒカリちゃんを囲んでヒカリちゃんが水着を着けなおすのを隠す。
 背中の向こうでごそごそと動いてるのが気になって、そっと振り返ろうとしたらミミさんに海水をかけられ、太一さんに笑われてしまった。

「タケル、おまえとんだスケベやろーに育ったな。ちっちぇーときは可愛かったのによ」
「おい。俺の弟になんてこと言うんだ」
「あ? そうか。タケルがスケベになったのは兄貴に似たんだな」
「太一!!」
「ははっ、図星だからって怒んなよ」
「お前、いいかげんにしろよ!!」
「喧嘩はやめなさい!! まったく。ヒカリちゃんが着替え終わるまで仲良くできないの!?」
「いや、だってヤマトがさぁ……」
「太一もヤマトもどっちも悪いわよ」
「俺は悪くないだろ……」
「喧嘩両成敗!」
「はい……」

 お兄ちゃんと太一さんが喧嘩して、空さんが仲裁してっていういつも通りのことをしている間にヒカリちゃんの着替えが終わる。
 結び目がすぐにほどけないようミミさんに結びなおしてもらった紐ビキニ姿は相変わらず僕の下半身を刺激する可愛さだった。さっきはあの中身が僕の背中に……いやいやこれ以上考えるのはよそう。自殺行為だ。

 ひと騒動が終わって海から上がり、みんなで空さんのお弁当を食べてまたひと泳ぎした。
 帰るころにはみんなすっかり日焼けして水着の跡を肌に残していた。もちろんヒカリちゃんも。
 電車で隣に並ぶヒカリちゃんの服の隙間からビキニの紐の跡が見える。夏休みでよかった。学校があったら、ヒカリちゃんの紐ビキニの跡を見てクラスの男子がどんな想像をしたかわからない。
 あの姿を知っているのは僕だけでいい。

「ヒカリちゃん」
「なに?」
「今日の水着、よく似合ってたよ」
「ありがとう」
「でも、また今日みたいなことあったら心配だからさ、あれを着るのは今日だけにしといてほしいな」
「今日は、タケルくんに迷惑かけちゃってごめんね」
「迷惑なんてことはないよ。僕もおいしい思いを……いや、いい思い出になったからさ」
「そう言ってくれると嬉しい。……ねぇ、あれ着てる私を見てタケルくんはドキドキした?」

 上目遣いで尋ねるヒカリちゃんに息を呑む。
 ドキドキしたなんてもんじゃない。ドキドキを通り越して僕の下半身は常にエマージェンシーだった。今日が僕の変態記念日にならなくて本当によかった。

「……ドキドキなんて言葉じゃ言い表せないくらいドキドキした」

 直接的な言葉を濁しに濁しきって伝えると、ヒカリちゃんははにかんだ笑顔を浮かべた。

「……ミミさんに言われた通りにしてよかった」

 ヒカリちゃんが小さく呟いた言葉は小さすぎて僕の耳には届かなかったけど、日焼けのせいか頬が赤く染まるヒカリちゃんがとても可愛くて、思わず僕の顔の温度が上がった。
 僕の頬も赤くなっているとしたら、それは日焼けのせいだと言っておこう。